ESXi と KVM でベンチマーク比較してみた

KVMwindowsの仮想化がすごく苦手というイメージがあります、
そこでESXiに乗り換えればどの程度改善するかベンチマークしてみました。

テスト環境

  • ホストPC NEC Express5800/S70
  • ゲストOS windows server 2008r2 sp1 試用版
  • ゲスト割当HDD 40GB
  • ゲスト割当CPU 1core
  • ゲスト割当MEM 4GB
  • ゲストOSにはリモートデスクトップで接続

以上の条件で、CrystalMark 2004R3 を実行しました。

結果一覧

KVM(kernel 2.6.32-pve)

ESXi ゲストアドインなし

ESXi ゲストアドインあり

グラフで比較すると僅差でESXiが優秀です

まとめ

劇的な性能向上を期待したのですが、
元々の性能ロス(ベアメタルとの性能差)が少ないこともあり、
人が体感できるほどのの差は出ていません。

シビアな要求が無いならKVMでも十分かもしれません。

HDD 性能について

どちらもハイパーバイザ側でのディスクキャッシュが存在するため
正確な測定は難しいです。
※追記参照

参照

実機での数値はこちらのエントリを参考にしました。
http://damegamer.com/034

追記

上記のテストではKVMのHDDイメージ格納先にext3上のファイルを利用しましたが、
追加テストでHDDイメージ格納先にLVMを利用したベンチマークを行ないました。

LVMは以下のような特徴があります。

  • ext3によるディスクキャッシュがなくなる(スコア低下要素)
  • ext3ファイルシステムのオーバーヘッドがなくなる(スコア向上要素)

結果として、ベンチマークスコアは下がりました。
実性能ではLVMの方が上なハズなので、
ベンチマークスコアにキャッシュの有無はかなり影響するようです。